ひとりごと

迷いながら書きます。読んでいただきありがとうございます。

気付けば惚気話

今週のお題「叫びたい!」

 

結婚して間もなく、既婚者ばかりの会食の席に参加した際、居心地の悪さに驚いたことがある。

 

その席では、参加した女性全員が既婚者で、結婚して10年近い人も、新婚まもない人もいた。

他愛もない話から、家庭の話題にうつり、いつの間にか、夫の愚痴大会になっていた。

 

「リモートワークで家にいるから、お昼ごはんとか面倒くさい」

「ぜんぜん私の気持ちをわかってくれない」

「良かれと思って、余計なことしかしない」

全員が、一つずつ、夫に対する不満を口にする。

 

当時、大好きな人と念願かなって結婚したばかりだった私はネタがなく「まだ不満はないですね〜」と白けさせてしまった。

何を言えば良かったのか。

 

後日、結婚して5年程経っている友人に会ったときも、しばらく世間話が続いた後、ふと「旦那さんの嫌なところってどんなところ?」と聞かれた。

『嫌なところがある前提』の話題の振り方に驚き、その際も「まだないなぁ」と返して、微妙な雰囲気にさせてしまった。

 

夫の不満を、他人に聞いてほしい、共感してほしい、という文化は、私の住んでいる地域特有のものなのだろうか。

夫に対する不満(ただし、引かれない程度の軽さで、共感を得やすい話題)をひとつ持っていないと、コミュニティでうまく立ち回れないのだろうか。

 

結婚して、1年以上経ったが、未だ不満は生まれていない。日々思いついたことは、都度話し合い、解決しているので、外で話すまで怒りのエネルギーがもたない。

むしろ、感謝している話題ばかりが増える一方だ。

 

私は、惚気たい。

好きな人の、好きなところを、思い切り叫びたい。

 

そんな話題を求められる場面なんて、ないと分かっているので、もう一度、不満について考えてみる。

 

捻り出すなら、私の就寝後に、こっそりお菓子を食べていることだろうか。

ずるい、という気持ちと、晩ごはんが足りないのかな?という心配と、体に良くないんじゃないかという不安と、気持ちは複雑だ。

果たして、夜中にお菓子を食べられることは、外で話せる不満に値するだろうか。

よくわからない。

 

わからないことが、幸せなのもかもしれない。

これから、夫に対する不満が出てくるのかもしれないが、それも、少しだけ、楽しみだったりする。